2月のチャペックさん|引き続き天候の手入れをする
2017/2/5(日)曇時々雨 60% 10℃/4℃ 6:38-17:13
午前中はまだ降水はなく空はどんよりと街は薄い光の中にあった。通りは昼過ぎに傘が往来をはじめた。
さて、月初なので俺は昼頃から馴染みのカフェで2月の園芸家を確認した。
冒頭、
園芸家にとって、二月は一月の作業のひきつづきだ。おもな仕事は天候の手入れだ。
園芸家12カ月|カレル チャペック
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とのこと。
また、天候の手入れである。(天候の手入れについてはこちら)
でも、まあ分かる。
立春が過ぎたといっても、目の前の現実世界はどうだろう。誰もが今日のこの日々の天候、気温を客観的に言い表したら10人中10人が「真冬だ」というだろう。
むろん俺もそのことは十分に認識している。
だからこれまでどおり天候の手入れを続けていく、ただそれだけだ。
そしてまた、チャペックさんは2月のことを相当に警戒していたようだ。
…この月たらずの、ぜんぜん信頼のできない閏月は、不機嫌なことと、変わりやすいことにかけては断然ほかの月よりうわてだ。
・・・
昼間は甘言をもって潅木の芽をおびき出し、夜になるとその芽を火あぶりにする。一方の手でわたしたちをさすりながら、もう一方の手でわたしたちの鼻の頭をはじくのだ。…
ここから若干脱線してしまうが、以前から実体験として不思議だなと思っていたことがあるので書いてみる。2月といえば月に数日だけ突然に紛れもない春が訪れるのだ。とくに、バレンタインデーの付近。調べてみたのでこちらのグラフを見て欲しい。
▼1996年
▼1998年
▼2009年
▼2016年
あらためて確認して確信した。やはり過去に何度かバレンタインデーの辺りで気温が急激に上昇し、20℃を超えた日があった。
俺がなぜ、こんなことを記憶しているのかといえば、俺が妻と初めてデートをした日が1998年の2月14日だったからで、その日は素晴らしい気候だったからだ。
臨海パークで食べた彼女手作りのお弁当のことを俺は一生憶えていると思う。
上のグラフ以外の年も、気温が急激に上昇する稀な日を2月はたいてい持っている。
チャペックさんの話に戻るが、彼が言うように2月というのは相当に油断ならない月である。
急激な気温上昇があったとしても、それは真の春ではない。ちょっとした太陽のいたずらで、それに対してはけっして無邪気にはしゃいだりしてはいけない。我々人間はそのことを十分に理解していないといけない。
一方の植物たちはきっとそんなこと端っから織り込み済みなのだろうと思うが。
ということで、二日続けて気候の話になってしまったが、これも俺の気候の手入れの一環ということでご容赦いただきたい。