【立夏】5月のチャペックさん|子供の日に俺はけじめをつけて反省する
2017/5/5(金・祝)晴時々曇 10% 24℃/15℃ 4:46-18:31【花粉:少ない】
立夏は二十四節気のひとつ。暦の上で夏の始まる日。【英語】First day of summer 今日は何の日|二十四節気・雑節とは
今日の横浜は「暦の上では夏が始まる日」そんな風に言われてもまったく異論が無い、暑い日だった。昼間に関していえば上着はもう要らず、荷物になるだけだった。
さて、久しぶりのチャペックさん、5月の園芸家である。
…どの園芸書にも「苗は種から育てるにこしたことはない」と書いてある。…まいた種は一粒もはえないか、全部はえるか、どっちかだ。これが、つまり、自然の法則なのだ。
…やがて実生苗をを地面におろす時期がくる。だが、170本のアザミを、いったいどう始末したらいいのか?あますところなく利用したが、それでも130本以上あまっている。あんなに丹精して育てたものを、いくらなんでも、ごみ箱にほうりこむわけにはいかない。…
園芸家12カ月|カレル チャペック
分かる。 すごく分かる。
というのも、実は、今朝俺は、ビオパンとナデシコの苗を7、8つほどスーパーの袋に詰め込んだところだった。次の燃やすごみの日(つまり明日)には他のごみと一緒にごみ置き場に出すことになる。
種をまくときは、芽が出るかどうか不安にかられ、買ってきた種を全てまいてしまう。
これ自体は悪いことではないと思うが、ひとつ厄介なことがあるとすると、俺は間引きが苦手なことだ。
芽が出るとその芽ひとつひとつに愛情が生まれ丹精に、間引きをせずに育て始めてしまう。
その後の植物のためにならないとわかっていても、せっかく生えてきた芽を摘むことができないのだ。
そのくせ、育て始めてある程度時間が経つと、たくさん育った場合に植える場所の心配が徐々に大きくなってくる。
今朝俺がスーパーの袋に詰め込んだ苗というのは、プランターや鉢に入りきらず、実家への引っ越しにも漏れてしまったものたちだった。
実家への引っ越しについては以下の記事を参照いただきたい。
いくつかの苗の受け入れ先が決まらないまま、そうこうするうちに大規模修繕工事が始まり、苗をベランダに出せない日には部屋の中に置かれ、十分に陽を浴びることなくポリポットに入ったまま、貧弱にひょろひょろと間延びした茎や葉はまったく花を付けることなく、それでもたまに水やりをすると乾きにくいジュクジュクと湿った土がいかにも小バエが好みそうな住処となり、家族から盛大なクレームのタネに成り下がってしまった。
ぎりぎりまで粘ってはみたものの連休明けから本格的なベランダの工事が始まるのを前に、俺は決断をしてけじめをつけた結果のスーパーの袋の登場だった。
本来ならビオパンもナデシコも今頃たくさんの花をつけて春の陽光を浴びて生き生きとしていたはずだったのに、可哀想なことをしてしまった。
チャペックさんの話からずいぶんずれてしまったが、そもそも今年に関していえばこうなったのは大規模修繕工事が主要因ではあるものの、工事があることは以前から分かっていたわけで、こうなることはベランダ担当としては予測しなければならなかったことだ。
つまり、事前の計画の重要性である。
植物に対する愛情は、一見してそれとは相反する冷静で論理的な計画の上に成り立つ心情だということ、それを深く認識しておかなければならない。
以上、季節の変わり目の俺の大反省である。