花屋の多い街
2017/2/22(水)晴後曇 20% 12℃/3℃ 6:20-17:30
まだ寒いな。きっと明日も、明後日もその次も、これからもずっとずっと寒い日が続くのだ。冬はまだまだ終わらないのだ。
などと手入れをしてみたくもなるくらいに、俺は寒さにうんざりしている。
まったく、早く暖かくならないものだろうか…
さて、勤務先が近いのでよく銀座の街を歩くことがある。東京の銀座だ。
と言ってもほんとうに歩いて通るだけだ。買い物や食事をすることは全くない。
以前から思っていたのだが、銀座の街には花屋が多い。
花屋と言っても俺が休日に通う近所にあるような花屋ではなく、夜までやっている切り花や蘭など主に贈答用の花を扱う花屋だ。そこには、鉢物やポリポットに入った苗などは存在しない。
印象としてはそんな花屋がひとつの通りに2、3軒は必ずあるような、そんな多さである。きっと夜の街ではたくさんの花が流通するのだろう。ある程度想像がつく。
俺の習性として銀座の街であろうがなかろうが花屋の前を通るときどうしても歩をゆっくりとさせてしまうのだが、銀座の花屋では立ち止まってじっくり花を眺めるということはしない。
立ち止まって花を見る、イコールそれは購入者として花を物色しているように店員から見られる。そのことを避けるためだ。
がしかし俺には贈答用の花は要らない。買わない。
それでもそこに在る花はゆっくり見たい。
店員の視線や声を掛けられることなど恐れずに見ればいいのに、俺という奴はまったく度胸の無い奴である。
そんな奴は一生かかっても銀座で花を買って、銀座の街で誰かに花を贈るなんてことはないだろうな。
そんなことをぼーっと考えながら帰ってきた。