1月のチャペックさん|天候の手入れをする
2017/1/2(月)晴時々曇0% 13℃/6℃ 6:51-16:40
月初につき妻の実家へ向かう上野東京ラインの中で1月の園芸家を。
冒頭、
「園芸家にとっては、一月という月もけっしてひまではない」と、園芸の本には書いてある。たしかにそうだ。一月は、天候の手入れをする月だから。
園芸家12カ月|カレル チャペック
天候の手入れをする、とはチャペックさんは面白いことを言う。
園芸家にとって、植物や土、園芸のための道具などを手入れすることはまさに彼らの主たる仕事である。
それが自らの存在意義であり社会に課された役割であるかのように、自ずから率先して園芸家がそれらの手入れに励む姿を容易に想像できる。
が、ここで書かれているその手入れの対象は「天候」である。
て‐いれ【手入れ】 の意味
1 よい状態を保つために、整備・補修などをすること。「手入れが行き届く」「よく手入れされた庭木」
2 捜査や検挙のために、現場や犯人の居所に踏み込むこと。「密売の現場を手入れする」
ここではもちろん「1」を意味しているわけだが(もし「2」だったとしたらそれはそれで面白い。天候に踏み込む演劇のシーン、ありそうだ)、天候を整備・補修をするというのは、いったいどうやってやるのだろうか…
俺は天候なんてものは人がどうにかできるものではないと思っているし、もし仮に未来の世の中で科学技術が著しく発達して人が天候を操作できるようになったとしても、何十億人もいる地球上の代表として俺が手入れをしていい代物でもないだろうとも思う。普通に考えてみればそういうことだ。
でも、1月の園芸家は皆がその方法を熟知していて、天候の手入れをしているという。なんとも興味深いことではないか。
では、チャペックさんはどのように手入れをすると言っているのか?
もちろんここでの説明は割愛するが、実際俺もよく無意識にやっていることに気づかされた。
1月、天候の手入れをする月である。意識して天候の手入れをしてみようと思う。